「動画を作ってアップしたのに、審査で否認された…」——これ、実はすごくよくあることなんです。そして落ちる原因は、だいたいパターンが決まっています。この記事では、私がこれまで700本以上の商品動画を作ってきた中で実際にぶつかった“審査に引っかかる表現”と、それをどう直せば通ったのかを、具体例で紹介します。自分の動画のどこを直せばいいか、きっと見えてくるはずです。
そもそも、Amazonの動画審査って何をチェックしてるの?
Amazonの商品ページに動画を載せると、公開前に必ずAmazon側の審査が入ります。ガイドラインに沿っているかをチェックされて、問題なければ「承認」、引っかかると「再提出」というステータスで返ってきます。
審査にかかる時間は、だいたい数時間〜数日。ただ、セール前などの繁忙期は最長で1週間ほどかかることもあるので、掲載したい日が決まっているなら、余裕をもって出すのが安心です。締め切り間際に出して、否認→修正→再提出…とやっていると間に合わなくなります。
そして大事なのが、否認されても落ち込む必要はまったくない、ということ。原因はパターン化できるので、ポイントさえ押さえれば次から防げます。順番に見ていきましょう。
審査に落ちる、よくある5つの原因
私の体感ですが、否認の理由はほぼこの5つのどれかに当てはまります。
- 効果・効能を「断定」してしまっている
「〜が消える」「〜が治る」など、効果を言い切る表現。これが一番多い落とし穴です。 - 誇張・最上級の表現を使っている
「No.1」「最高」「最軽量」など。根拠(出典や調査データ)を示せないと弾かれやすいです。 - 外部への誘導が入っている
SNSのアカウント名、自社サイトのURL、QRコードなど。Amazon外への誘導はNGです。 - 映ってはいけないものが映り込んでいる
競合の商標、他社ロゴ、そしてレビューの星マークや「★4.5」のような評価の明示も禁止です。 - 動画の規格が合っていない
長さ・形式・サイズなどが基準を外れていると、そもそも審査に進めないことがあります。
この中でも、特に①と②の「言葉」の問題でつまずく人がとても多いです。なので次は、実際の言い換え例を見ていきましょう。ここがこの記事の本題です。
【実例】こう書いたら落ちた → こう直したら通った
言葉で説明するより、実例を見てもらうのが一番早いです。私が実際に審査対応した中での、ビフォーアフターを紹介します。
違いはどこにあるか、わかりますか? ポイントは「効果を言い切っているかどうか」です。「なくす」は、その商品を使えば必ずセルライトが消える、と保証しているように読めてしまう。これは効果の断定にあたり、景品表示法や薬機法の観点からもNGになりやすい表現です。
一方で「抑えるサポートをする」は、作用を断定せず、あくまで“手助けする”という言い方に変えています。これだけで審査の通りやすさがぐっと変わります。商品の魅力は伝えつつ、言い切らない。このさじ加減が、商品動画のテロップ作りではすごく大事なんです。
同じ考え方で言い換えられる例
上の事例の「断定を避ける」という考え方は、いろんな表現に応用できます。よくあるパターンをまとめました。
| 避けたい表現 | 言い換えの方向性 |
|---|---|
| シミが消える | うるおいを与え、明るい印象の肌へ |
| 痩せる | ボディラインを整える習慣に |
| 〇〇が治る | 〇〇が気になる方のケアに |
| 業界No.1 / 最高 | (根拠を示せないなら表現自体を削る) |
コツは、「結果を約束する言葉」から「ケアや習慣をうながす言葉」へずらすこと。商品のジャンルによって最適な言い回しは変わりますが、この方向性を知っているだけで、否認のリスクはかなり減らせます。
言葉以外で、意外と見落としがちな落とし穴
テロップの表現は完璧でも、別のところで引っかかることがあります。私がよく「あ、これやりがち」と思うものを挙げておきます。
- 背景にうっかり映り込むもの:撮影中、後ろにSNSのステッカーやブランドロゴ、他社製品が入っていないか。意外と気づかないポイントです。
- 動画の規格:商品ページ用の動画はMP4またはMOV形式が基本。長さや解像度にも基準があるので、書き出し設定は事前に確認を。規格から外れると審査の前で止まってしまいます。
- 音声オフ前提で作られていない:多くの人がミュートで見ます。ナレーション頼みだと内容が伝わらないので、テロップや映像で伝わる構成にしておくと安心です。
- 黒帯や余白:縦横比が合っていなくて上下に黒帯が入ると、見栄えも審査の印象も良くありません。
規格まわりはAmazonの仕様がときどき変わるので、アップロード前にセラーセントラルの最新の案内をチェックするのが確実です。
それでも通らないときは?
修正して再提出しても否認が続くと、心が折れそうになりますよね。ここで知っておいてほしいことがあります。それは、特にテキスト(表現)が原因の否認では、通知に「どこがダメか」が具体的に書かれていないことが多い、ということです。
動画の長さや形式といった規格の不備なら、原因がはっきり示されることが多いのですが、表現が理由のときは「ガイドラインに違反しています」といった定型的な案内だけで、肝心の“どの言葉が引っかかったか”は教えてくれない、というのが実際のところ。だから、自分で当たりをつけて切り分けるのが基本になります。
やり方はシンプルです。まず、怪しい表現を一度ぜんぶ削って出してみる。そこで通れば、削った中に原因があったとわかります。あとは1つずつ戻していけば、どの表現が引っかかっていたのかを特定できます。一気にあれこれ直すより、1つずつ変えて出すほうが、結果的に近道です。
正直なところ、この「原因の切り分け」と「言い換え」は、慣れていないとけっこう時間がかかる作業です。何度も再提出していると、それだけで掲載が遅れて、売上の機会を逃してしまうこともあります。
“通りやすさ”まで考えて、動画を作ります
商品の魅力を伝えつつ、ガイドラインに引っかからない言い回しに整えるのは、意外と手間のかかる作業です。nanase worksでは、その表現の調整も込みで動画を制作。否認されにくい形で、商品の良さをしっかり届けます。