「商品動画を外注したいけど、相場が分からなくて一歩踏み出せない」——これ、お問い合わせでもいちばんよくいただく声です。ネットで調べても「10万円〜200万円」みたいに幅が広すぎて、結局よく分からない…という方も多いと思います。
この記事では、私自身が700本以上の商品動画を作ってきた立場から、Amazon・楽天向けの商品動画の費用相場を、できるだけ“現実的な幅”でお伝えします。そのうえで、値段と同じくらい大事な「失敗しない依頼先の選び方」を、作る側の本音でお話しします。
まず結論:依頼のしかた別の、ざっくり相場
商品動画といっても、作り方によって値段は大きく変わります。なので「動画1本いくら」ではなく、依頼のしかた別で整理しました。あくまで目安ですが、Amazon・楽天の商品ページ用(だいたい15〜30秒)を想定した、現実的な幅です。
| 依頼のしかた | 費用の目安(1本) | こんな人向け |
|---|---|---|
| 編集だけ頼む (撮影なし・素材は自分で用意) | 数千円〜5万円 | すでに写真・動画素材がそろっている |
| 個人・フリーランスに 撮影込みで頼む | 3万〜10万円 | 構成から任せたい、でも予算は抑えたい |
| 制作会社に本格的に頼む | 10万〜30万円+ | 大量発注、ブランドの世界観も作り込みたい |
企業向けの作り込みや、プロの演者・スタジオを使う本格撮影になると、数十万〜100万円を超えることもあります。そして大事なのが、この幅の広さには理由があるということ。「なんで同じ商品動画でこんなに違うの?」を知っておくと、見積もりを見たときに“高い・安い”を自分で判断できるようになります。
なぜ同じ「商品動画」で値段がこんなに違うのか
私の感覚だと、値段はだいたいこの5つで決まります。見積もりを比べるときの“ものさし”にしてみてください。
- 撮影があるか、ないか
いちばん大きいのがここ。新しく撮影すると、その分の手間と費用が乗ります。逆に、商品写真や既存の素材を自分で用意できれば、撮影費を丸ごと減らせるので、ぐっと安くなります。 - 構成・企画から頼むか、編集だけか
「何を、何秒で、どの順番で見せるか」という構成は、実は動画の出来をいちばん左右する部分。ここから任せると価値が上がる分、値段にも反映されます。 - 尺と情報量
15秒と60秒では、作業量がまるで違います。長くなるほど、撮影カットも編集の手間も増えていきます。 - 修正回数
「修正2回まで無料、それ以降は1回ごとに〇円」と決めている人が多いです。安い見積もりほど、無料の修正回数が少なめなこともあります。 - 追加料金になりがちな項目
複数サイズへのリサイズ、特急納期、実績として公開しない場合の追加など。本体価格は安く見えても、ここで差がつくことがあります。
安すぎる見積もりは、なぜ安いのか
「とにかく安いところに頼みたい」——その気持ち、すごく分かります。でも、極端に安い見積もりには、たいてい理由があります。私がよく見るのは、こんなパターンです。
- 構成の提案がなく、もらった素材をテンプレートに当てはめるだけ
- 修正が1回まで(実質、ほとんど直せない)
- BGM・フォント・効果音が“無料の有り物”だけで、よその動画と似た雰囲気になりやすい(商用利用の範囲があいまいなことも)
これ自体が悪いわけではありません。素材も構成も自分で用意できる人には、むしろぴったりです。ただ、「丸ごとお任せしたい」人が値段だけで選ぶと、“結局やりとりに時間がかかった”“審査に落ちて作り直しになった”となりがち。安さの裏で何が省かれているかを、見ておくのが大事です。
失敗しない依頼先の、選び方チェックリスト
では、どこで見極めるか。もし私が発注する立場なら、ここを見ます。
- 実績の“中身”を見る:本数の多さより、自分の商材ジャンルに近い動画があるか。化粧品なら化粧品の、食品なら食品の実績があると安心です。
- 構成から提案してくれるか:「こう見せると伝わりますよ」と言ってくれる相手は、頼りになります。言われた通りに作るだけの人とは、仕上がりが変わってきます。
- 審査のことを分かっているか:Amazonの商品動画には審査があります。通る表現を知っている人だと、作り直しのリスクがぐっと減ります。
- 修正回数・納期・追加料金が最初から明示されているか:あとで揉めないために、地味だけど大切なポイントです。
- 返信が速いか/質問にちゃんと答えてくれるか:制作中はやりとりが何度も発生します。最初のメッセージの対応で、だいたい分かります。
- 相見積もりは2〜3社、同じ条件で:同じ内容でも2〜3割は差が出ることがあります。最安だけで選ばず、提案内容もあわせて見てください。
品質を落とさず、予算を抑えるには
最後に、仕上がりを犠牲にせず費用を抑えるコツを、少しだけ。
- 商品写真や既存の素材を、自分で用意する(撮影費を減らせます)
- 撮影なしの「編集プラン」を選ぶ
- 同じ商品ラインは、まとめて相談する(撮影や準備を一度にできる分、1本ずつ別々に進めるより効率的です)
このあたりを整理してから相談するだけでも、見積もりはけっこう変わります。「目的・尺・素材の有無・希望納期」をメモにしておくと、やりとりもスムーズです。
よくある質問
商品動画1本の費用相場はどれくらい?
作り方によって変わります。撮影なしの編集だけなら数千円〜5万円ほど、個人・フリーランスに撮影込みで頼むと3万〜10万円ほどが目安です。制作会社に本格的な撮影込みで頼むと10万〜30万円ほど、企業向けの作り込みではさらに上がります。
撮影なしだと安くなりますか?
はい。撮影費がまるごと不要になるので、手持ちの商品写真や動画素材がそろっていれば、費用はかなり抑えられます。
修正は何回まで無料が普通ですか?
決まったルールはありませんが、「2回まで無料、それ以降は1回ごとに追加」としている方が多い印象です。依頼前に、無料の修正回数と追加費用を確認しておくと安心です。
安く頼むときに気をつけることは?
金額だけでなく「撮影の有無・修正回数・追加料金・使える範囲」までそろえて比べることです。極端に安い場合は、構成の提案がない、素材が有り物だけ、といったこともあります。
見積もりは何社くらい取るのがいい?
同じ条件で2〜3社ほどがおすすめです。同じ内容でも2〜3割の差が出ることがあるので、金額だけでなく提案の中身もあわせて見比べてみてください。
最後に、私自身の話を少しだけ
偉そうに「依頼先の選び方」を書いてきましたが、私自身、駆け出しの頃は相場よりずっと安く受けていました。「えっ、この値段でいいんですか?」と驚かれることもあって、そのまま何十本も頼んでくださった方がいたのは、いま振り返っても本当にありがたいことです。
そんな中で少しずつ感じてきたのは、また声をかけていただける理由は、たぶん“安さ”だけではないのかもしれない、ということでした。今はありがたいことに、月のお仕事の9割ほどをリピートのお客様に支えていただいています。「伝わる動画になった」「やりとりがしやすかった」と感じてもらえたときのほうが、長くお付き合いさせていただけている気がします。
なので、もし少しでもお役に立てればという気持ちでお伝えするなら——最安を探すよりも、“安心して任せられそうだな”と思える相手を見つけるのが、遠回りのようで近道なのかもしれません。
“通りやすさ”と“伝わりやすさ”まで考えて、お作りします
nanase worksでは、構成のご提案から、Amazonの審査に通りやすい表現の調整まで含めて商品動画を制作しています。BGMや効果音にはライセンス済みの上質な音源を使うので、安っぽくならず、他と被りにくいのも特長です。「何を何秒で見せるか」から一緒に考えるので、素材だけ・丸ごとお任せ、どちらでも大丈夫です。