最近、「AIで商品動画は作れますか?」というご質問をいただくことが増えました。生成AIの映像はここ数年でぐっと自然になり、商品動画の制作でも使える場面が増えています。ただ、なんでもAIで作れるわけではなく、向いていること・向いていないことがはっきりあります。この記事では、実際に制作でAI素材を使っている立場から、その線引きを正直にお話しします。
生成AIが得意なこと
商品動画で生成AIが力を発揮するのは、主に「撮影するのが難しいシーン」を補うときです。
- 屋外や旅先などのロケーション:海辺、山、海外の街並みなど、実際に撮りに行くのが難しい場所の雰囲気。
- 季節や時間帯の演出:雪の日、夏の夕暮れなど、撮影のタイミングを合わせにくいシーン。
- 世界観をつくるイメージカット:ブランドの雰囲気を伝える、印象的な情景。
- 使用イメージを広げるカット:「こんな場面でも使える」という、生活の広がりを見せるシーン。
こうしたシーンを実写で撮ろうとすると、ロケや機材、天候の調整で費用も時間も大きくかかります。AI素材を使えば、予算を抑えながら、使用シーンの幅を広げることができます。
生成AIが苦手なこと
一方で、商品動画の「核」になる部分は、今のところ実写のほうが確実です。
| 苦手なこと | 理由 |
|---|---|
| 商品そのものを正確に見せる | 形・色・ロゴ・パッケージの文字などが、実物と微妙に変わってしまうことがある |
| 使い方の手順を見せる | 手の動きや操作の順番が不自然になりやすい |
| 質感をリアルに伝える | テクスチャーや素材感は、実物を撮ったほうが説得力がある |
| 機能の実演・比較 | 実際の性能を示す映像は、実物で撮るべきもの |
特に大切なのが、実際の商品と違う見せ方をしないことです。AIで作った映像で商品の見た目や性能が実物と違ってしまうと、「届いたものが違う」という不信感やレビューにつながりかねません。
いちばんいいのは「実写+AI」の組み合わせ
実写で「信頼」をつくり、AIで「広がり」をつくる。この役割分担がいちばん効果的です。nanase worksでも、実写を中心にしながら、撮影が難しいシーンだけをAI素材で補う形で制作しています。そのため、全カットを生成AIで制作するご依頼はお受けしていません。
AI素材を使うときに気をつけていること
- 実写とのトーンをそろえる
AIのカットだけ色味や光の雰囲気が違うと、見る人は違和感を覚えます。実写の映像に合わせて、色やトーンを整えます。 - 商品はなるべく実写で映す
AIのシーンに商品を登場させる場合も、商品そのものの見え方が実物と変わらないよう注意します。 - 「盛りすぎない」
AIはいくらでも華やかな映像を作れますが、商品の実際の使用感からかけ離れた演出は避けます。
よくある質問
AIだけで商品動画を作ってもらえますか?
全カットを生成AIで制作することはお受けしていません。実写を中心に、撮影が難しいシーンを生成AIで補う形でお作りしています。
AI素材を使うと、料金は変わりますか?
nanase worksでは、Standardプランは生成AI素材3カットまで料金内、Premiumプランは必要に応じて活用します。規定のカット数を超える場合は、画像1カット+¥2,000、動画1カット+¥3,000の追加オプションとなります。
AIで作ったシーンだと、見る人に分かってしまいませんか?
実写とのトーンをそろえることで、違和感を抑えるようにしています。ただし、商品そのものや使い方は実写で見せることを基本にしています。
どんなシーンならAIで補えますか?
屋外のロケーション、季節や時間帯の演出、ブランドの世界観を伝えるイメージカットなどが向いています。具体的なシーンは、ご相談時にお気軽にお聞かせください。
最後に
生成AIは、商品動画の可能性を広げてくれる心強い道具です。でも、お客様が最後に信じるのは、実物の商品がちゃんと映っていることだと思っています。
だからこそ、実写でしっかり撮るべきところと、AIに任せてもいいところを見極めることが、これからの商品動画づくりでいちばん大切になっていくはずです。「このシーン、AIでできる?」というご相談も、どうぞお気軽に。
実写とAIを組み合わせて、使用シーンを広げます
nanase worksでは、実写を中心に、撮影が難しいシーンを高品質な生成AI映像で補う制作に対応しています。Standardプランは生成AI素材3カットまで料金内です。